寝不足な上に辺りが真っ暗じゃあ、本格的にヤバイ。


しかもスクリーンからは優しげな子守歌みたいな音楽が流れてきて、更に眠気を誘う。


「ダメだ……耐えろオレ………」


こんな時に寝てしまうなんて、絶対ダメだ。


どうにか眠気に耐えようとするが、人間眠気や食い気には敵わない。


「ウウゥ~~~…」


暫くカクカクしている内に、オレは完全に夢の世界に引き込まれて行った。


―――
――――
―――――…


「……け君」


「んっ……」


「茶竹君!」


「えっ………!?」


「もう映画終わりましたよ?」