ズボンのポケットに両手を突っ込みながら尋ねると、ポカンとした表情になる浜口。


いきなり話が変わった事に、戸惑っている様だった。


「え、あっ、ハイ………大丈夫です」


「恋愛物好きなのか?」


「ハイ……ホラー物は大の苦手なので、映画は映画館で観るのもDVDで観るのも、専ら恋愛系が多いです」


「フーン。だったら安心した」


ニッと笑いかけると、浜口の顔の筋肉が緩む。


どうやら話が変わった事に安心したらしい。


「映画楽しみだな」


「ハイ!」


あーーー…


笑顔、とてつもなくカワイイんですけど。