いよいよ約束の日曜日、オレは張り切って待ち合わせ20分前に到着。


雑貨屋の前で浜口を待ってると、左の方で誰かと誰かがぶつかったのが分かった。


左に視線を向けると、同い年位の女の子が今にも転びそうになっている。


「っ!?浜ぐ……ち!?」


その女の子が浜口だと分かった瞬間、オレは走り出していた。


「すみません……ご迷惑おかけして」


オレに抱き止められてどうにかコケるのを回避した浜口は、さっきからずっとオレに謝ってきている。


「だーかーら、気にすんなよ。元はと言えばお前にぶつかった人が悪いんだからさ」