好きな男の子と2人でお出かけなんて、初めての経験だもの。


真っ青な顔に少しでも血液を巡らせたくて、両手で顔を覆う。


「小梅大丈夫だって。茶竹君優しいから、きっとリードしてくれるから」


私の緊張を少しでも取り除こうとしてくれる海ちゃんの温かい言葉が、凄く嬉しかった。


「そんなに気張らないで、リラックスしなさい。さっ、下行こう」


アイちゃんの一声で、私達は1階に降りた。


今日は家族が全員用事でいないから、“デート!?”とかツッコまれる事も無い。


ちょっとホッとした。


「――――よしっと!!」