え?嫌じゃない?


って事…は――――…


「行ってくれるの?」


「ハイ…私で良ければ」


!?マジで!?


真っ直ぐな瞳で答えてくれた浜口に、瞬く間に感謝の気持ちが沸き起こる。


OKしてくれた嬉しさで顔がニヤけそうになるのを、頑張って耐えた。


「じゃあ、次の日曜日にな!」


虎に貰ったチケットは2枚。


その内の1枚を浜口に渡し、お互いに微笑み合った。


この笑顔を、誰にも渡したくない。


「あっ、チャイム……」


「鳴っちゃったな………戻るか」


強い決意を胸に、オレは浜口と教室に戻った。