あの感動的な音楽祭から、3ヶ月もの月日が流れた。


季節は秋……楽しかった夏休みも終わり、2学期がスタート。


私、浜口 小梅は親友の外山 アイちゃんと一緒に、同じく親友の桐生 海ちゃんの非常にカワイらしい光景を眺めていた。


「でね?総が算数のテストで100点とったんだ」


「へぇ、凄いじゃん!!」


「――――相変わらずラブラブだわね、海と桜土君」


1つの机を挟んで私の真向かいに座っていたアイちゃんが、頬杖をつきながら呟く。


彼女の視線の先には、彼氏と仲良さそ~~~うに会話している海ちゃんの姿があった。