想真の手を取り、 私は立ち上がった。 その手は とてもあたたかく、大きかった。 想真は私の顔を見て、 私と目を合わせて、こう言った。 「冬菜、好きだ。」 私は微笑んで一粒の涙を流した。 大粒の一粒の涙は 想真への好きだという想いだ。 きっと。 いや 絶対。