あんな転校初日から、もう7年たっていた。




奏は、中学二年生になり、小二の頃とくらべて大人っぽくなった


小さい頃から強い天然パーマに悩まされて、あの男の子にもからかわれたその髪も


今はストパーをかけ、サラサラになっていた


肩までだった髪も、いまは綺麗に伸びて胸下くらいになっていた




「いーおかっ♪大丈夫?(笑)」


『おはよー…一美。』


今まで机に突っ伏していた顔をあげる奏。

その顔は、心なしか少し青白い



そんな奏の前に現れたのは

扇城 一美

奏の親友だ。

頭はいいけど、少し天然な眼鏡女子



「昔っから、いおかは低血圧だよね」


『う゛ぅ~…ひなぁ…』


そんな奏の後ろから話しかけてきたのは

睦月 陽菜

奏の大親友だった

大人っぽくて、ショートヘヤーのお姉さんキャラ。


奏も一美も、頼りにしてる。



奏の、変わらない所もある

毎日手入れしなくても綺麗な肌。

ぱっちり二重に、プクリとした淡い桃色の唇

少し幼い、元気で輝くような笑顔

ふわふわした雰囲気が、周りを安心させる


そんな奏は、学校全体でも有名で人気者だった





「陽菜~おはよー♪(笑)聞いてよ!!昨日、家の犬がね……」

「それは一美が悪い」

『一美がばかだからでしょ~…?』



毎日、毎日。

くだらない話をして、ばかやってた。

そしたら、あっさり7年たってて、


なんとなく、呆気なかった