「連絡もよこさないような男をいつまでも待ってることないのよ。いい男性と出逢ったら、遠慮なく付き合っちゃえばいいんだから」


彼のお母さんは、明るく笑いながら言った。

まるで、彼がそう言っているみたいだった。


―――待ちたい、なんて言ったら、おかしな子だと思われるかな。


待ちたい。
会いたい。
声を聞きたい。


キミを好きだって伝えたい。