四年間通いなれた道を、明日からは通らないのだと思いながら歩く。


母校の高校の前を通るサクラ並木。

チラホラと、花が咲いていた。


この桜の下で、四年前に隣にいた人を思い出す。



―――夢を、見ているの…



そこに、彼が立っていた。