恋愛コンプレックス


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「あ・・・のさ。翔。」



学校に行くまでまだ時間があるのか、翔はソファーでテレビを見ていた。



「んー?」



まぬけな声で翔は答える。




「あっ・・・ありがとう!!!」



目をつむり、スカートを握って叫んだ。


はたから見れば、まるで告白。






目を開けると



そこには優しい翔の顔があった。




「偉い偉い。ちゃんと言えたな。」




ポンポン、と頭を叩く。


叩く・・・というか撫でられてるに近い。





その手は




温かかった。