恋愛コンプレックス


「このままでいられると本当迷惑。」




・・・変わる?



・・・変える?


自分を?



そんなのは



「一回も、思ったことはない。」


「・・・はぁ」


滝川さんの呆れたようなため息。



「・・・私はね。


自分で言うのもなんだけど、常にまわりを気遣ってるつもり。

自分ももちろん楽しむけど、人にも楽しんでほしい。

まぁ、要するにみんなで楽しみたいわけ。

何気ない学校生活とか、クラスメイトとの関わりだって、楽しい方が良いじゃない?」



そう言いながら滝川さんは、お弁当箱を開けはじめた。



それにつられて私もお弁当箱を開ける。