しばらくしてから、長谷川のすねたような声が聞こえてきた。 「・・・てかお前。留学止めんの遅すぎ」 ぎゅうっと、長谷川は抱き締める力を強めた。 「は、ははせ、がわ」 「俺、ずっと待ってたんだけど」 「な、んで・・・」 「お前が好きだからに決まってんだろ」