┼ ┼ ┼ 目の前には、困った顔を浮かべている長谷川。 当たり前だろう。 「前は・・・女子たちから守ってくれてありがとう。 過去を教えてくれてありがとう。 私に愛想つかさないで、一緒にいてくれてありがとう。 裏切るみたいなことして・・・ごめん」 確かにあのとき、町田に抱き締められて拒まなかったのは事実。 嬉しかったのも・・・事実。 でも、 「私は何があったって、いつだって、長谷川、お前が好きだぞ」 そう言ったとたん、長谷川は私に背を向けた。 ・・・引いたら、負け。