恋愛コンプレックス



◇◆◇


「ただいま・・・」



家に帰ると、翔がいた。



「おかえり~」




私は靴を脱いで、自分の部屋に上がろうとする。



「梨乃、最近元気ないけど、なんかあった?

てかあったよな」




・・・。




ったく。


なんでこういうことは鋭いかな・・・。




「なんか相談ないの?」


すべてを見抜くように、翔は私の目をじっとみる。




「ちょっと、だけ・・・」


「イイコだね♪」





・・・何がだよ。




私は翔の座っているソファーの横に座った。






「あの・・・さ」




長谷川や雫たちのことを、こと細かくではないが、翔に話した。





翔は言いふらしたりしないから、詳しく話しても大丈夫だと思うが。




あまり詳しく話しても・・・なと思ったので、少し話してない部分もある。