恋愛コンプレックス



「無理して作った笑顔なら、見たくない・・・かな。」




町田は切なく、儚げな顔で笑う。






「・・・」




「俺、長谷川を見てるときとか、長谷川と一緒にいるときの天瀬さんの顔、スッゴい好き」


「幸せそうで・・・目一杯笑顔で」


「───それは・・・」



長谷川が・・・。


「好きだからでしょ?」


町田が私の言葉を繋ぐ。




「違・・・「何が?」


町田・・・。



すごい低いトーン・・・。







「長谷川のこと諦めたんなら・・・」




ドンッ





「わっ」



すぐそばの壁に押し付けられる。







「町・・・田・・・?」