恋愛コンプレックス



カタン



やばっ・・・。



物音を立ててしまった。




「誰・・・?」


白羽の声が聞こえる。



は、走らなければ・・・!






私は方向を変えて走り出した。




バレたら終わり


「はぁはぁっ」




終わり───!






ドンッ





「うわっ・・・」



無我夢中で走っていると、何かにぶつかってしまった。





「ごめんなさい!大丈夫?」



上から声がふってきた。