「最初から決めてたのはカルボナーラだけど・・・」
白羽がもじもじしながら言う。
「じゃあカルボナーラでいいだろ?」
確かに長谷川の言う通りだな。
なんでカルボナーラにしないんだよ・・・。
「でもペペロンチーノも食べたいの~!」
「あぁ~」とうなだれる白羽。
・・・なんかちょっと
バカっぽい。
「・・・じゃあ、私がペペロンチーノ頼めばいいだろ」
吐き捨てるようになってしまった。
「はぁ?なんでよ」
意味わかんねぇのかよ!
「だから・・・二人で分ければいいだろ。」
「・・・なにそれ」
白羽がそっぽを向く。
うわぁ・・・。ムカつく・・・。
「そんなに嫌ならい「別に嫌じゃないけど。頼みたいなら頼めば?」
若干睨まれる。
素直じゃねーなぁ・・・。
私も人のこと言えないけど。
「・・・じゃあ頼むか」
長谷川がそう言って、店員を呼ぶベルを押した。
白羽が小さく
「ありがと・・・」
と言ったのを、長谷川も私も
しっかり聞いていたんだ。

