恋愛コンプレックス


「えっと、長谷川拓那です。

ほんとは全然王子様じゃないんだけど・・・よろしくね。」


そうして長谷川と言う奴は、照れ笑いをして座った。



そうすると、クラスからはもちろん。


「可愛い~」

「あぁーでもかっこいい…」

「王子様~」




『ほんとは全然王子様じゃないんだけど』



・・・・その通りだな。



私は一番後ろの席だし、当てられるのはもう少し先だろう。





・・・・と思っていたのだが。






「じゃあ、次は惜しくも首席入学を逃した、学年二位の天瀬!!!」