恋愛コンプレックス



「あ、今から───っ!?////」


やばい。目のやり場に困る。




長谷川はパーカーもなにも着ていなくて、つまり上半身裸。





かっこよすぎて何を言えばいいのかわからない。



先程の華恋の気持ちが痛いほどよくわかる。



「じゃあ、泳ぎに行ってくる!!!」


私はパーカーを脱ぎ捨てて海へ向かった。







ばしゃん



そんな効果音を響かせて海に飛び込んだ。




「ぷはっ。冷たー。」



「えいやっ」


ばっしゃん


「油断してるからだよ!そいやっ!」


もう一回雫は水をかけてきた。


「・・・やったな?それっ!うわぁ!?」


「後ろががら空きだよ梨乃ちゃんっ!」



華恋が意地悪に笑って水をかけてきた。




「やってやろうじゃない!!!」





その後は、なんか私らしくもなく、無邪気に水を掛け合った。









◇◆◇


「・・・はぁ、はぁ・・・」




水掛け合いが終わって

どっと疲れがでた。




「なんでここまで続けてたんだっけ・・・」


華恋は「あはははは・・・」と付け加えた。




「よし、ここからはガールズトークをするとするか。」


雫がそう言い出した。




・・・なんでそうなるんだよ・・・。



と思いながらレジャーシートがある場所へと向かった。