┼ ┼ ┼ 「俺の過去とか全部、天瀬に話してくれ」 今日の朝 俺は直樹にそんなことを言った。 『・・・いいのかよ?』 『早く諦めてもらわないと・・・』 最初戸惑っていた直樹も、俺の言葉で頷いた。 天瀬はこれで諦めてくれるだろうか。 ・・・諦めるに違いないか。 今までの女も 全員これで諦めた。 だから天瀬も諦めるだろう。 あいつが 諦めないほどの強い心を持っているはずがないからな。 天瀬。 これでお前とは最後だ────。