恋愛コンプレックス



でも、元気づけようとしてくれてるのが伝わってくる。



嬉しいな───。






「でも、迷惑じゃ・・・」



「相手が自分のこと嫌いでも!



好きなら好きでいいじゃん!」




トクン


私のなかで、何かが動いた。




好きなら



好きで────?






「そうだよ。梨乃ちゃんならきっと大丈夫。

長谷川くんだって、好きになってくれるときがくるよ。」




華恋の優しい笑顔に、また涙が溢れる。