沈黙を破ったのは、私。 「助けてくれて、ありがとな。」 私は立ち上がった 痛い。 くじいた足は痛すぎる。 でも 立てんじゃん私。 好きなひとの前だと 私ってすごい力発揮できるんじゃん。 「お前、足───・・・」 パシッ 伸びてきた長谷川の手を 払いのけてしまった。 助けてくれたのに。 嬉しいのに。 私の心は 晴れなかった。 ───この 空みたいだな。