その声で私の意識は戻ってきた。




「長谷川・・・?」



「当たり。」




長谷川の吐息が、耳にかかる。




ちょっとくすぐったい。




────って




抱き締められて・・・・る?





「ちょっ、長谷川っ!!!は、離せっ」



私が暴れると



抱き締める腕の力が強くなる。




「こんなびしょ濡れでよく言うよ・・・。」


「───っ////」





やめろ。




これ以上








好きにさせないで。