┼ ┼ ┼ 「長谷川くん。梨乃ちゃん知らない?」 俺に話しかけているのは、この間直樹に告白した新島華恋だ。 最近天瀬と仲良くしてる、奴。 「知らないなぁ」 俺はいつものスマイルで返す。 「ーーーー・・・」 新島は眉間にしわをよせて じぃっとこちらを見る。 ・・・なんだ? 「・・・まぁ、いいや」 はぁ? 意味わかんね。 「天瀬さんならぁ~私たちがこらしめておいたよ?」 後ろから聞こえる甘ったるい声。 俺は振り向いた。 こいつら・・・ 朝天瀬に絡んでた奴だ。 ・・・"こらしめた"・・・?