「え」 バランスを崩して後ろに足をつこうとすると 地面がなくて。 「うわぁぁぁっ」 下に落ちた。 「痛ったぁ・・・」 女たちが口を開く。 「覚えててって言ったよね?」 「忘れてたとか?」 「きゃははははっ」 甲高い笑い声をあげて 「ザマァみろ」 と言って去っていった。 「待って」、そう言おうとしたが、あまりの痛みに声が出ない。