恋愛コンプレックス



私が華恋の頭をなでつづけていると


「どーーーーんっ!」


誰かが私にぶつかってきた。



ぶつかったというか、突進。




まぁ。


やりそうなひとは一人しか思い付かないけど。



「雫・・・?痛いんだけど・・・?」



私が冷ややかな目で雫を見下ろすと



「えへへ・・・」



という返事が帰ってきた。



「お前なぁ・・・」


雫を睨んでいると



「梨乃ちゃん押さえてっ」


という華恋の可愛らしい声が聞こえてきた。



「華恋だけが味方だよぉ」


雫が華恋に抱きつく。




「雫ちゃんあっつい!」




これには華恋も雫を叩かざるをえないようだ。