ピンポンパンポーン♪ 《全校生徒は速やかにグラウンドに移動してください。繰り返します。全校生徒は速やかにグラウンドに移動してください》 ついに… その時間がきた。 「いっといで!!さくら!気持ちぶつけてきな!」 ひいが背中をぽんと押してくれた。 「うん。行ってくる!」 小さくガッツポーズを作った右手には勇気と想いを詰め込んで、 私は、走った。