「そかそか」


私とひいは壁に寄っ掛かりながら話を続ける。


「聖也先輩、好きでしょ。さくらのこと」


「いやいやいや」

ないない。



「なんで?だって抱き締められてんじゃん」


「それは…」


そうだけど…


「もしかして、聖也せんぱい熱あったんじゃないかな?」


うんうん!

きっとそうだよ!!


じゃなきゃあんな大胆なことするわけないし。


ましてや、こんな私に。