「いえ。なんでも笑」


ふふふっ


可愛いなぁ…


こういうとこも好きだなあ…


会話もなく、教室は静か。

だけどもう少し、このまま…


聖也せんぱいにもっと近づける気がするから…



「…そろそろ行くか」


え…


「学祭の準備あるし」


このままでいたい…


なんて言えない。


「そうですね。行きましょー!」


椅子から立ち上がった瞬間、


「ッ痛!」


足首に痛みを感じ、そのまま聖也せんぱいの胸によろけてしまった。