最初は、ほんの些細な事で。


出来心・・・だったんだと思う。



「俺の女になってよ」

「・・・は?」


それは、突然の事だった。


学校にも行きたくなくて、街をほっつき回って
たら1人の男に声を掛けられた。

第一声の言葉に私は疑いを隠せなかった。


無性髭に、ボサボサの髪。

いかにもニートって感じの容姿。


「君いくつ?」


やだ・・・ナンパ?


「18・・・ですけど。」

私は少し身構えた。

3万でどう?とか言われようもんなら、蹴り上げる覚悟で。



すると、彼はフッと笑った。