あのあと私は授業をサボったことで、散々親に怒られとうとう外出禁止となってしまった。

ただ当たり前と言ってもいいが翔平とは会えた。

「結局ね、千尋、爽くんとは別れちゃったんだって」

あのあとノートをビリビリに破ってしまった千尋は

「キリがいいから」

と言ってそのまま焼却炉に入れた。

「あの彼氏さん、めっちゃいいやつだったけどな」

「なんで?」

「彼女のこと、すごい大切にしてた。『千尋は、僕の太陽みたいな存在です』ってさ。」

「今度、伝えてあげよう。きっとすごく喜ぶよ!」

私はすごく嬉しかった。大好きな千尋を大切に思ってくれてる人がいて。

…そして、それと同時に心配なこともあった。