居なくなった隣の君



白波だ…

髪の毛にほこりがついて

頬っぺたは少し切れてて


透き通る様な白い肌に

真っ赤な線が一本鮮やかに引かれている


「おはよ、千春…」

ちょっとうろたえながら

挨拶をしてくれる

私の事を名前で呼んでいるのは

中1の時に初めて出来た


友達だからだ

だから、私も二人のときは

叶多って呼ぶ


「おはよ、叶多。

傷大丈夫?」

大丈夫な訳ないか…


たしか、今日保健の先生いなかったよな


「叶多、お前先生に言って

保健室行け」


「へ?なんで?」


だぁー!もーじれったい!

「いいからさっさと言えって」


「分かったよ…」

そういって立ち上がり


先生に保健室へ行ってきます

と、伝えたのを見計らって


「先生ー朝から調子悪くて…

保健室で寝てきてもいいですか?」

朝から正常ですよ?


でも、あいつが心配だし

私はたまに影から支えることしか


出来ない…

先生は上部だけの心配をして

保健室に行ってこいと言った



ガラララっとドアを開け

お腹を押さえなが出ていく


階段まで来たとこで

走る。


すると、いた


ヨタヨタと今にも倒れそうな


…叶多が