居なくなった隣の君



朝…

目覚ましが鳴り響く


欠伸をして、リビングに向かう

いつもの様に

お母さんが焼いてくれた

トーストを口に運ぶ


食べ終わって、いつも通り

制服に着替える

中学生活二年目の冬

私、如月 千春の極普通の朝だ


靴を履き替え、

家を出る少し歩くと

見覚えのある生徒が


チラホラと見え始めてくる


それから少し歩くと

学校につく。


そこにはダルそうな警備員が

たっている


いつも。


難なく挨拶を済ませ


いつもと同じ道順を辿る



慣れた手つきでドアを開ける



ガラララっと

無駄にデカイ音がしてドアが開く



…………ほら、またやってる…