助けて



早紀が柚木さんに言ってから数日後、



早紀は、すやすや寝てた。


誰かに見つめられてる感覚になり眠い目を薄々、開けた。


疾風の顔が数ミリ程度の親近距離までにあって、今からキスをされそうな感覚になった。


疾風にキスをされたくないし触られたくないと思い右手でナースコールを伸ばした。


あった。



これで、助かるよね。



プチッとナースコールを鳴らしたら疾風は、近付けてた顔を離して、何食わぬ顔をして椅子に座りだした。




タッタッタッ



とロビーを走る音が聞こえ



バタン



とドアが開ける音が聞こえた。



柚木さんがドアの所に仁王立ちをして疾風を見つめられてる。