助けて




コート姿で、早紀ちゃんの部屋から出て来たら




「ただいま」



とありさの声が響き渡った。




疾風は、聞こえているが聞こえないフリをして寝室のドアを開けた。





キングサイズのベットとクローゼット以外何もない部屋。




クローゼットに烏丸色のコートをしまう際にキラキラ輝く携帯を取り出した。





キングサイズのベットに座り携帯でかけた。





ぶるぶる



と鳴り響き





「何処にいるの?」




と聞こえて来る。