助けて


「うぅん」




と120万円を店員に渡した。




店員は、無印の紙袋に商品を入れて疾風が置いた札を数え出した。




「早くしろよ。
商品はまだか。
こんな店に長くいたくねぇだからさ」






と足を




カツカツ





と足音をたてて貧乏ゆすりをしながら怒鳴った声をさせた。





「数え終わるまで商品を渡せないだな。
うひひひひ」





とキモい男は、一瞬、疾風を見て数え出した。




札をガラス張りのショーケースの上に置きながら数えてる。





このキモい男、数え方にイラつく。





そんな数え方じゃ時間がかかるだよ。