ありさは、普通車を少し離れた駐車場に止めて、右手で紙袋とトートバッグを取って、ドアを開けた。 地面に足をつけて降りて鞄の中から車のキーを出して ピッと押して車にロックを掛けた。 カッカッカッと靴の音をたてながら梨華ちゃんの家に向かった。 こじんまりした1軒家のインターホンを ピンポンと鳴らした。