早紀は、こんな生活から逃げたいと思いながら運動靴に履いて玄関のドアを開けた。 来ないで怯える魂と ガタガタと震えた身体で玄関を出た。 真夜中の薄暗い中にほんのり月が美しく ふわふわと浮かんでる姿が悲しくさせてる。 歯を食い縛って這いつくばるようにひきづる足で歩いた。