メイドの悠が『大人な対応』という化けの皮を被っていることを知ったのは今から2ヶ月ほど前…。


夜、俺が寝る前にトイレに入って出てきた時に悠と鉢合わせした時。



――――――〈どんっ〉



「痛っ……だ、大丈夫ですか?」


俺はそれまで、普通のメイドと同じく悠と話すときは敬語だった。



「いてて…あっ、大丈b…って翔様だ!」



「えっ……はる…か?」



「翔様にこんなとこで会うなんてびっくり!」



「えっ…と……(唖然)」



今まで俺が知っていた悠の声とは、似ても似つかない子供のような声。

そして純粋無垢な子供のような笑顔。

俺が知っている、完璧な大人のような悠とは対極ないるような感じだった。



「えっと…とりあえず俺は、寝るっ!」



「うん♪翔様、おやすみなさーい!」