―――――――………




「うわあっ……っ!!」


額には汗がびっしょり。

そして、時計の針はまだ5時を指している。


「ゆ、夢かあ……」


だ、だけど、流石にあの夢はヤバイっ!!


『お前』って、誰のこと言ってたのかなあ?

『私』……じゃ、無いよね……あはは……。





あーあ。


夢にまで出てきちゃって。

お陰で気づいちゃったじゃない。



だけど、まだ気が付きたく無かったなあ~。



この気持ちが『―恋―』だなんて。


あんなに一瞬の出来事だったのに。



こんな気持ちに出会うことになるだなんて、思ってもみなかった。


恋をするのに理由なんてホントにないんだなあ。

ただの、偶然。




……私の場合、命を救って貰った。


正しく、初めて好きになった人……。



………私は、外見だけだから。


ちゃんと『私』を好きになって貰いたいなあ。


努力………してみようかな?