――……授業終了チャイムと共に私は奈美の元に向かった。
「奈美ぃ、あの人の顔が頭から離れないよぅ」
「おー。それは、重症だなぁ~。萌をここまで夢中にさせた奴の顔が見てみたいわ」
「そうじゃなくってぇ~」
「……あ!!彼氏からだ」
「ええー」
あーあ。
いいなぁ。
なんか、羨ましくなってきたよ。
奈美ったら、ピンクオーラ全開だねぇ。
あんまり、私に見せつけないでよね。
「~~~~!!奈美ゴメンッ!!」
ケータイを閉じたあと、奈美の回りには幸せオーラでいっぱいだ。
まあ、どうせこれから彼氏とデートでもするんだろうけど。
私の前で手を合わせた奈美。
私なんて、どうでもいいのに。
だって、彼氏は大切でしょ?
こういうとこって、奈美は律儀でしっかりしている。
「いいょ。いいょ。早くいってあげなよ」
ニコッって私は奈美に笑って見せた。
奈美ったらホッとした顔しちゃって。
私がダメとでも言うと思ったのかな?
「うん!!萌、ありがとうっ!!この借りは絶対返すから!!」
そう言って奈美は教室を飛び出していった。
騒がしいなぁ、奈美は。

