「ちょっ…廉!キスしてよー」 女の子の甘ったるい声が聞こえてくる。 …キスだってさ。 やっぱり、他の女の子なんていっぱいいるんじゃん。 …彼女かもしれない。 「…拓海、でよ?」 「ん」 廉と、他の女の子がいるところなんて、見たくないし。 好きなわけじゃないのに、…ないのに。