「…痛い、よぉ。何で急に止まったりなんか……っ!!?」 振り返った廉が、突然あたしを抱きしめて離さなくなった。 「…ちょっ廉、ここ駅!!っていうか、みんなのところ帰ろうよ」 廉が歩いて行ったため、みんなで集まっていて所から数100mは離れてしまっている。 「…っ、葉月……ゴメ…ん」 「…廉、泣いてるの?」 廉はあたしに抱き着いて離してくれなかった。