「……すみませんっ。廊下なんかで待たせてしまって…!あたし、準備遅れちゃって…っ!?」 フワッとあたしの頭に玲さんの大きな手の平がかぶさる。 「玲…さん!?」 「葉月ちゃんは可愛いな…。廉が好きになる気持ちがわかるよ」 玲さんは、すごく優しく微笑みかけてくれた。だけど…。あまり目は笑ってる感じではなかった…。 それに少し切ない表情をしているような気がして。