ナイトオブワールド




「進学試験とは三人一組で挑み、僕たち受験者の魔力、技術はもちろん、実戦での対処能力も重視される。アルトは剣だから近距離、僕は銃と武術で近距離と中距離、ミリアは召喚士だから遠距離…」

「つまり、それぞれの戦闘型が違うからだいたいの相手には勝算があるってことね」

女子と共に去ったアルトを捕獲し、学生寮のシヴァルの部屋に集まって進学試験についての会議中。
シヴァルとミリアはテーブルに置いた進学試験の要項を眺めながら、作戦を考え始めていた。
ミリアの言葉にシヴァルは少し考え、慎重に口を開く。

「ほとんどと言えばね。ただ、相手が全員遠距離となるとわからない」

「…最悪、あたしの召喚魔で近距離攻撃にすれば」

「お前馬鹿か」

ミリアの提案に口を挟んだのは逃げないように椅子に縛り付けられたアルト。

「お前が召喚魔使ってるときに近距離攻撃する奴がいるチームが来たらどうすんだよ」

「それには僕も賛成だね」

アルトの言葉にシヴァルは納得するように頷き、それを見たミリアはうーんと唸りながら再び考える。

「とりあえず、魔力を必要最低限に抑えることだね。特にミリアはいくら魔力が強いと言っても長期戦になるほど不利になる」

シヴァルはそう言うと立ち上がり、棚の上に置いてある小さな木箱を持ってくると、それを二人の前に置いた。