「アルトくん!今日帰りに遊ばない?」
アルトの近くにいた女子がさりげなく腕を触りながら上目づかいで話す。
アルトは女子を見てフッと笑うと空いている手で頭を軽く撫でながら
「仕方ねえなあ…今日だけ特別だぞ」
と、女子なら誰もがドキッとするような笑みで言うと、用事あるからと言って女子の集団から離れていった。
「………あんた、何やってんの」
裏庭の一角、やって来たアルトへの第一声。
「開口一番それかよ。もっとマシな言葉はないのか?」
「僕は女子の集団ってだけでうんざりなんですけど」
シヴァルはいかにも待ちくたびれましたという空気を撒き散らしながら盛大なタメ息を吐いた。
「あ…悪いなシヴァル」
アルトが頬を軽くかきながら謝ると、シヴァルはアルトを軽く睨みながら言った。
「とりあえず、今日は会議するからね」
「え、いや今日は…」
「女子と遊ぶなんて言わせないわよ」
思っていたことをミリアに言われたアルトは、シヴァルに腕を掴まれ、意外に強い力で連行された。
