・・・

急いで家に帰った私は、

玄関のドアを勢いよく閉める。

・・・

急ぎ過ぎて、

息が上がっていたので、

必至に息を整え、心も鎮める。

・・・

全く、

義嗣はどうしてあんなことをするのか?

私はただ、

上司の顔を立てるべく、

仕事に励んでるんであって、

それがどうして、

ああいう行動になるのか…

・・・

やっと落ち着いてきた頃、

玄関が勢いよく開いた。

「ワッ!ビックリした」

・・・

目を見開き言った私の目の前には、

巧の姿。

・・・

巧はまだスーツ姿だったので、

今、仕事から帰ってきたみたい。

・・・ん?

待てよ・・・