「わ、ちょ!

何するんですか?!

東条部長は天敵だって

言ったじゃありませんか?!

これは仕事です、ビジネスです!」



慌てふためく、夏樹を、

今は離したくはなかった。


・・・


どうしてお前は、

オレをこんなにも、

虜にしてしまうんだ?

・・・・

「イタッ!何するんだよ?!」

・・・

不意打ちに、

ガブッと噛まれ、

手が緩んだ。


「貴方は私の上司で、

恋人じゃありません!!!

この行為は、認められません!」

息を切らせながら、

オレから離れた夏樹は、

そう言ったかと思うと、

「言ったでしょう?

私に何かしたら、噛みつきますよ」