「そうですね?」


「タップリ苛めてやるから、

覚悟しろよ?」


「巧の率いる海外企画部には

負けませんよ?」


私も受けて立つ。

・・・

笑っていた巧の顔から、

笑顔が消えた。

・・・・

「東条に、惚れるなよ?

アイツも意外と仕事はできるからな?」


「ほ、惚れませんよ」


「わからないぞ?

オレといるより、

一緒にいる時間が長いんだから」


「・・・」


私はキッと巧を睨んだ。

そして、

ネクタイをクイッと引っ張る・・・